にんにくや納豆などを食べたあとに、ニオイを気にする人は多いと思います。また、自分のニオイには無自覚になっていても、周りの人が不快に感じていることも珍しくありません。

「明日は大事なデートがあるから、ニオイが残る食べ物は控えたいわ」

「お昼ご飯についうっかり、ニオイがある食べ物を食べてしまったなあ」
という方に向けて、口臭のもとになる食べ物と口臭を消す対策を紹介します。
口臭のもとになる注意すべき食べ物
口臭の原因となる食べ物はたくさんあります。その中でも、普段私たちがよく食べるものの中で口臭のもとになる注意すべき食べ物を紹介します。
にんにく・ネギ・玉ねぎなどのネギ類
これらのニオイが強いことはみなさんご存知かと思います。では、どうして口臭の原因になるのでしょうか。
理由は、食べ物の細胞に含まれる含硫アミノ酸が、切ったりすりおろしたりすることで分解され、においのもとになるアリシンを発生させるからです。
このアリシンという成分は、酸素と結合することで強いニオイの原因となります。
アリシンは、口の中に残り不快な息を発生されるだけではなく、血液中に取り込まれ、全身にいきわたることで、体臭の原因にもなってしまいます。
口臭は歯磨きをすれば、多少は改善されますが、体臭は長いと16時間も続くと言われているので、翌日に大事な予定がある方は控えるようにしましょう。
コーヒー
コーヒーを飲んだあとは、口の中が独特なニオイがします。これは、コーヒーの中に含まれる細かい微粒子が、舌に付着することで口臭のもとになる細菌を繁殖させるからです。飲み終わった後に舌の表面が茶色くなっているのは、この微粒子がたくさん付いているためです。
また、唾液の量とも関係しています。コーヒーの利尿作用により体内の水分が少なくなると、唾液が減少して口が乾きやすくなります。唾液が減少すると、口の中の雑菌が増え口臭を発生させます。
納 豆
納豆のニオイが苦手という方も多いと思います。
納豆に含まれる納豆菌は、発酵の過程で分解と合成を繰り返し、ビラジン類やジアセチンなどの有機酸やアンモニア臭を作ります。これがニオイの主成分となっているため、口臭を引き起こします。
にんにくと違い口の中だけにとどまるので、歯磨きをしたりマウスウォッシュを使用したりすることで、口臭は薄れていきます。
ケーキ・パン
ケーキやパンに含まれるタンパク質や砂糖は口の中に残ると酸化します。また、パサパサした性質の食べ物は、口の中を乾燥させ唾液の減少にもつながります。
そのため、口の中は細菌が繁殖しやすい環境となり、口臭を発生させてしまいます。
気になる口臭を消す3つの食べ物
普段なにげなく食べている食材の中に、口臭予防に最適な食べ物がいくつかあります。そのうちの代表的なものを紹介します。
リンゴ
リンゴには、ポリフェノールやカテキンが多く含まれ、口臭の原因となるメティルメルカプタンという成分の発生を防ぐ役割や殺菌効果があります。これらの成分は皮に多く含まれているため、皮ごと食べるのがおすすめです。
ニンニクなどの刺激物よる口臭を防ぐには、食後のなるべく早い時間にリンゴを食べることが効果的です。消臭効果のあるリンゴを食べることで、口臭の緩和が期待できます。
リンゴジュースでも同じ効果が得られますので、外出先や仕事中には、スーパーやコンビニで買って簡単に対策ができます。
生 姜
体を温める効果で有名な生姜には、実は口臭改善につながる効果もあります。
生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールという2つの成分は、唾液の中にあるチオールオキシダーゼという成分を16倍にまで増やします。この成分は、ニオイのもととなる成分を分解させ、口臭を防ぐ働きがあります。
レモンやみかんなどの柑橘類
レモンやみかん、グレープフルーツなどの酸っぱい食べ物にはクエン酸が多く含まれます。クエン酸は殺菌効果が非常に高いため、口の中の雑菌が増えるのを防ぐ働きがあります。
さらに、酸っぱい食べ物を食べると、口の中の唾液がじわじわと増えるように、唾液の分泌を促す作用もみられます。口が乾いて口臭が気になるという方は、柑橘類を食べると良いです。
ニオイのきつい食べ物を食べた後は、やはりブレスケアがおすすめ
特にニンニクなど強いニオイを発する料理を食べた後は、口臭が気になりますよね。 リンゴや柑橘類などニオイを抑える食べ物もありますが、より即効性があって手軽にできるおすすめの口臭対策はブレスケアです。
ブレスケアのレビューで最も多かったのは「胃から来るニオイを消してくれるので、大事な用事の前に飲んでいる」というものでした。
ブレスケアの人気が高いのは、相手に気づかれないようにサッと口臭対策ができるというメリットがあり、すぐに胃まで届いて口臭につながるニオイを消してくれるということです。
相手に対するエチケットとして、お腹の中から息のリフレッシュができるのがブレスケアの真骨頂と言えるでしょう。
ブレスケアが多くの人からの人気を博している理由は、コンビニで購入できて、誰でもすぐに口臭対策ができるからです。容器が小さいのでかさばりませんし、手軽に持ち運べます。
ブレスケアの種類ですが、噛むタイプのブレスケアや、フィルムタイプのブレスケア、水で飲むタイプのブレスケアがあります。 どれか好きなタイプのものを選んで常用できるのも良いですね。
口臭を予防する食生活
口臭の予防・改善には、第一に普段の食生活が非常に重要です。毎日少し意識するだけでも変化があると思いますので、試してみて下さい。
規則正しい食生活をおくる
食生活が乱れると口臭も悪化します。特に朝食を抜く方も多いと思いますが、起きたばかりは口が乾きやすくなっているため、朝食をしっかりとることが大切です。
また、口臭予防には、緑黄色野菜や海藻類などのアルカリ性食品がおすすめです。時間がないときには、野菜ジュースなどでも代用できます。3食しっかりバランスの良い食生活を心掛けましょう。
よく噛んで食べる
口をよく動かすことで、唾液の分泌が促されます。柔らかくて噛まなくても食べられるものでも、よく噛んで食べることを意識すると良いです。口臭を日頃の心構えで抑えるためには「ゆっくりよく噛んで食事をする」習慣をつけることが重要です。
早食いや大食いは胃に負担をかけるだけではなく、口臭に発展することがあります。食事のスピードを落とすだけで、口臭の原因となる要因が一つ減るのであれば、ぜひとも実践したい生活習慣ではないでしょうか?
水分をたくさんとる
口の中が乾燥することによって、口臭が発生することがあります。そのため、唾液の量を増やすことが重要です。
パサパサしたものを食べたあとや、唾液の量が少なくなっている起床後は、適度な水分を摂取し、口の中を潤すことがおすすめです。
カテキンを含む緑茶も殺菌作用がありますが、飲みすぎると利尿作用により、かえって唾液の減少につながりますので、水や糖分を含まないスポーツドリンクなどが適しています。
まとめ
この記事では、口臭につながる食べ物や飲み物、口臭予防におすすめの食材や対策を紹介しました。スーパーやコンビニなどですぐに買えるものもありますので、「ついうっかりニオイが気になる食べ物を食べてしまった」という時には、参考にしてみて下さい。