病院で行われるドライマウスの検査や治療とは

原因

 ドライマウス(口腔乾燥症)は初期の段階では口の中がねばつくぐらいで、それほど意識をすることは無いかもしれません。

 しかし、症状が進むと口臭がきつくなったり、舌がピリピリと痛んできちんと食事がとれなくなるなど日常生活に支障をきたす場合があります

 3ヶ月以上口が乾いた状態が続く場合は、ドライマウスの可能性があります。ドライマウスの状態が続くと、虫歯歯周病になりやすくなったり、悪化したりしてどんどん口臭がきつくなっていきます。口臭以外にも以下のような症状が現れるようになります。

  • 舌がひび割れ、出血や痛みを伴う
  • パサパサしたものや水分が少ない食べ物が食べにくい
  • 味がわかりづらい
  • 舌がくっつき話しづらい
  • あごの下あたりが腫れている感じがする
  • 水をたくさん飲みたくなる
  • 口の中がねばねばしている

 ドライマウスを発症する原因は様々です。

  • 病気
  • 脱水症状
  • 口呼吸
  • ストレス
  • 薬の副作用

 薬の副作用を原因の1つに挙げましたが、ドライマウスを引き起こしやすい薬としては抗うつ剤や抗不安薬、降圧剤、鎮痛剤などがあります。

 日常的にストレスを受けている人も自律神経が乱れることにより、唾液の分泌が正常に行われなくなってドライマウスになりやすいです。

 どれか1つが原因となっているケースもありますが、原因がいくつか組み合わさってドライマウスを発症してしまっているケースも少なくありません。

ドライマウスの治療を行っている病院

 病院に行ってドライマウスの治療を始めようと思われた際は、最初はかかりつけの歯医者さんに相談することがおすすめです。

 普段通っている歯科医院は虫歯治療が専門でドライマウスの治療は行っていない場合は、ドライマウスの治療を行っている歯科医院や大学病院の口臭外来口腔外科などを紹介してもらうと良いです。

病院で行われるドライマウスの検査とは

 では、実際に病院ではドライマウスの診断がどのような形で行われるのでしょうか。

 まずはアンケートにてドライマウスの症状がどれだけあてはまるか自覚症状のチェックを行います。そして、ガムを10分間噛み続けてその間に出た唾液の総量を測定する唾液量検査を行います。

 自覚症状があり、口の中を診察した際に舌苔が多く口臭がきつい等の症状が認められ、かつ唾液量検査で唾液の分泌量が10ml以下であった場合、ドライマウスと診断されます。

 ドライマウスと診断された場合、さらに唾液腺機能シンチグラムという検査を行います。この結果、唾液を作る機能が低下していると診断された場合、その原因を探るために様々な問診が行われます。原因がシェーグレン症候群(自己免疫疾患)によるものと疑われる場合はさらに特殊な検査を受けることが必要となります。

 ドライマウスの原因が例えば糖尿病の場合は、糖尿病を改善しなければドライマウスも改善されることはありませんので、糖尿病の専門医と連携して治療を行うことになります。

病院で行われるドライマウスの治療とは

 ドライマウスは生活習慣を改善することにより症状が緩和されていくこともあるのですが、病院で治療するとなった場合には具体的にどのような治療法があるのでしょうか。

殺菌水を使用した治療法

 口内にいる歯周病菌虫歯菌といった口臭の原因になり得る菌を殺菌することができる殺菌水を毎日使用する方法です。

 ドライマウスを根本的に治療する方法ではなく、ドライマウスが原因による口臭を緩和する治療方法です。

サプリメントや薬品を使用した治療法

 ドライマウスの治療には口の中を潤わせることが不可欠ですので、人工唾液保湿ジェル唾液分泌促進薬漢方薬などが処方されることが多いようです。

 また、唾液の分泌を促進するサプリメントやドライマウスの原因になる生活習慣病を引き起こす活性酸素を取り除くサプリメントを使用した治療方法もあります。

唾液腺を刺激する治療法

 唾液腺を刺激することによって、唾液の分泌を促しドライマウスを治療する方法も効果があるとされています。
 具体的には唾液腺を直接マッサージしたり、舌や口の周りの筋肉に一定の負荷をかけて鍛えることにより唾液を分泌させるという治療法です。
 また、キャンディをなめたり、ガムを噛んだりすることで唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促進させることも治療の1つです。

 その他にも、近赤外線と超音波を発する特殊な口腔ケア機器を使用して、口の中をマッサージすることにより唾液の分泌を促進する治療方法があります。

 ドライマウスの治療法をいくつか紹介しましたが、ドライマウスの状態を改善する為には普段から以下のようなことを心掛け、自律神経の働きを整えることによりきちんと唾液が分泌される状態にしていくことが重要です。

  • 鼻で呼吸する
  • バランスのとれた食生活
  • きちんとよく噛んで食べる
  • 適切に水分を補給する
  • 適度に運動する
  • 規則正しい生活を送る
  • できるだけストレスを取り除く